演劇

「おのれナポレオン」

大劇場でやる「完成された」商業演劇にあまり興味がない。だって、おもしろいのはあたりまえだから。でも三谷幸喜と野田秀樹が組み、しかも野田秀樹が主役を演じるとなると、話は別だ。演劇ファンで金がありさえすれば誰でも観たいと思うだろう。なんとか手…

劇団「野の上」ふすまとぐち

INDEPENDENTの一人芝居に関わることで知り合った役者さんが最近メキメキと次々とこれでもかと、いい芝居をするのが、自分のことのようにうれしい。中でも劇団野の上の「ふすまとぐち」は、木曜の夜「明日もがんばってくださいね」と言って、劇場を後にしたに…

青年団「月の岬」

受付で料金を払うときにふと「学生・シニア(65歳以上)2000円」というのが目に入った。「先生、何歳ですか?まだ65じゃなかったですよね?」 「68歳や」15年という年月をそこで実感した。1997年、演劇少女だった頃。アトリエ劇研でみた「月の岬」という芝居…

鹿殺し、満月動物園そして五反田団「びんぼう君」

金曜日に劇団鹿殺し「青春漂流記」、土曜日に満月動物園「ツキノウタ」、そして今日は五反田団「びんぼう君」をみました。鹿殺しは… 高田聖子が「高田聖子キャラ大爆発」だったから、確実に勢いあって、 おもしろかったけど、「涙ダ――ッ」的な瞬間はなかった…

田舎がほのぼのしてると思ったら大間違いだ!「臭う女〜におうひと〜」

さて、本日は劇団野の上「臭う女〜におうひと〜」です。一人芝居フェスティバルで知り合った山田百次さん。青森の弘前劇場を経て、自身の劇団を立ち上げたのが2009年。そして、すでに公演3回やってるという。今夏も一人芝居で全国を縦断するすき間に、アゴラ…

生きちゃう系?死んじゃう系?「悩殺ハムレット」

最近やけに芝居づいているが、一度のってしまった勢いは、止めることができないので、しばらく漂っておきます。 さて昨日みたのは、劇団柿喰う客「悩殺ハムレット」。今、ノリにのっている劇団です。チラシを見た瞬間から、女優15人の美しさの粒ぞろいぶりに…

バトンを継ぐもの

先日、小劇場ファンという人と知り合う機会があり、思わず「どこか劇団に所属されていたのですか?」と聞いた。「いいえ」とその人はこたえた。「純粋なファンです」。「あなたのように『そっち側』の人にとったら、その質問って普通なのかもしれないけれど…

大阪公演、終了〜

7月28日(木)午後6時30分、大塚宣幸の「101人ねえちゃん」からはじまった、インディペンデント。それから75時間後…、Sun!!の「スクラップ・ベイビィ!」で、大阪公演の楽日が幕を下ろした。 全シーンをすべて目に焼きつけた者として、書かずにはいられ…

一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」 全国ツアー

同じ芝居を2回以上みる。というのは、よく考えたら高校3年生のとき以来かもしれない。 2回みて、大学生になったらこの劇団に入ろうとを決めた。10年以上前の話で、舞台にあがることはなくなったけれど 結局私はまだ芝居とつきあっている。5年前から関…

ままごと「わが星」

半年ぶりぐらいの更新。今日は久々のアイホール。ままごとの「わが星」です。 昨年11月に大阪で観た「あゆみ」が素晴らしく、 また、柴幸男がこの作品で「岸田國士戯曲賞」を受賞したということもあり。以前友人と飲んでたときに、震災以後の壊れた日本を …

柴幸男・ままごと「あゆみ」

柴幸男・ままごと「あゆみ」をみました。今年、岸田國男戯曲賞を受賞した人と知り、演劇から離れている私にとって、それぐらいしか指標がなく、でも青年団の人のだし、好きなテイストだろうと期待して。あ、大正解でした。8人の女優が「あゆみ」という一人…

維新派@犬島

海くさい風をモロに受けながら、船はぐんぐん進む。一人で来てるのは私くらいかな、いや、結構いるなあ。 ベネッセの息がかかった犬島。港のそばには、3年前にはなかった建物。 おしゃれになるのはいいことだが、私はベネッセという会社にどことなく違和感が…

鹿564「スーパースター」

憧れの劇団である。劇団鹿殺し。ポップでロックでウェットでメロディアス。劇団結成10周年記念公演「スーパースター」。何をやってもうまくいかない漫画家の兄と、ボクシングチャンピオンでスーパースターの弟。生まれながらに「星」を持っている人とそうで…

劇団千年王国

「もしコレを観ておもしろくなければ自腹で全額返金します」 「もしお金がないなら、僕が自腹で立替えます」自腹。劇場プロデューサーさんがそこまで言うなら、ということで観に行ってきました。劇団千年王国「贋作物」。狩野派に生まれ育った二人の兄弟。兄…

蜘蛛女のキス

チケットが巡り巡って私のもとへ。アルゼンチンのゲイ作家、マヌエル・プイグによる原作。 牢獄の中で、男同士が仲良くなって結ばれる、というお話。 タイトルは、あまり意味を成さない。怒りを通り越して笑いがわいてきた。この世界観を日本人に理解させよ…

マレーヒルの幻影

ARATA好きの先輩のお供で岩松了の「マレーヒルの幻影」を見にいきました。9日の話。東京でのほぼ1か月の長期公演に比べ、大阪ではたった1日。なめてます。 岩松了の書く台詞は回りくどくて、途中で脱線してまた戻ってきて、しかもそれを一息で言うものだから…

ワールド・トレードセンター

燐光群の芝居を見ると、いつも嫌な気分になる。 でも観ずにいられないのは、この社会派集団が訴えることの少なくとも一部はきっと真実で、それに対してとっさにどう反応すればいいかわからない自分の薄さを見せつけられるからだ。坂手洋二は911当日、ニュー…

死だの

芝居を2本みた。■五反田団「生きてるものはいないのか」不条理に、次々人が死んで行く。原因不明、ゲームのようにあまりにもバタバタ死んでいく。「あ、おれも死にそう。やばい来た」「え?まじで?」「最後の言葉は短い方がいいな」おおよそ悲しさとはほど…

北半球にあるものです

日中から控え目に振る舞い 「どしたん?今日元気ないやん」 「大丈夫?」 「早く帰った方がいいで」 と言わしめることに成功。「す、すいません、じゃあ、お先に失礼します…」 と向かう先は大阪城ホール横のウルトラマーケット!! 半年前から、部屋にポスタ…

PPPP

ペンギンプルペイルパイルズ「ワンマン・ショー」を、み、ま、し、た。(舌かんだ。観劇計画は、3ヶ月前くらいに決めることが多く、手帳に書き込まれた劇団名と、劇場名、開始時間のみを信じて行動することになっているので、今日の芝居に誰が出るのかとか、…

MONOです。芝居ラッシュ

MONOみました。2月、3月はいい芝居ラッシュでうれしいです。「地獄でございます」いい味出してた女優が何人かいた時期もあったんだけど、結局今は作家の土田さん含めて役者は男5人。なんでだろう。まあ、こういう男たちと、始終一緒にいると、稽古場でUFO…

七時半〜劇団八時半

今日は劇団八時半の芝居が七時半からあるので、会社を六時半に出た。ややこしいな。劇団名をつける会議で、一日中話し合ってもいい案が出ず、ふと時計を見たら八時半だったというところから、この劇団名がついた、らしい。私は10年前の高校時代からこの劇…

鹿殺し!

今日は久々に芝居をハシゴ!るんるんるーーーん。連休ってス・テ・キ! HEY,もっと憲法つくろうYO!本日: 流山児事務所(14:00〜) vs 劇団鹿殺し(18:00〜)軍配は圧倒的に鹿殺しにっ!一言で言うと、鹿殺しは「メロディアスなロック」。この人た…

演じる高校生

京都造形芸大のホール春秋座に「演じる高校生」を観に行く。 数年前から春秋座では、高校演劇コンクール近畿大会の優秀校上位2校を招待し、私のような(マニアの)一般客に向け有料で公開するという珍しい企画をやっている。ファンだけどさすがにブロック大…

阿佐ヶ谷スパイダース

本多劇場で一足お先にみちゃいました。関西のみなさんすいません。長塚圭史の作品をみるのははじめてですが、とても痛々しいお芝居で気に入りました。 「どうしようもない人」というのが舞台上にたくさん出て来て、それぞれの世界を守ろうともがけばもがくほ…

Mー20からみる「マンマ・ミーア!」

昨日のイベントは無事終了。結局、部長は「弁当はみんな一緒でええで。でもケチったらあかんぞ。一番高い・・・『大関幕の内』、これにせえ」ということで、あっさり賭けにも外れた上、自分の選択権も奪われました。サラリーマンとは、こんなもんです。さて…

水盤舞台

水盤舞台、というお芝居を観に行きました。舞台に2間×1間半の水盤があって、その舞台をつかっていくつかのユニットが短編芝居をくりひろげる催しです。昔所属していた学生劇団で、後輩たちが「銭湯芝居」というのをやって、舞台上にフツウにデカイ風呂をつ…

今日もお芝居。

今日は半日ぶっ通しで10本の芝居みました。13時から20時まで。大阪日本橋のインディペンデントシアターの「一人芝居フェスティバル」です。この劇場では5年前からこのフェスティバルをやっており、今年は過去の50作品の中からよりすぐりの10作品が再演される…

母校、高校演劇全国制覇!

まさか、こんな気持ちが味わえるなんて夢にも思いませんでした。私の母校が今日、高校演劇の全国大会で優勝しました。高校演劇マニアのわたしにとって、会社を休むほどの一大事だった、大会です。しかも今年は母校が参加すると聞き数ヶ月前からヨダレをたら…

モノクローム・デジャヴ

最近、寝不足です。 低血圧なのでもともと夜の方が元気な人間ですが、それにしても、眠い。昨日、維新派「ナツノトビラ」みてきました。初日だとゆうことと、今回の劇場が野外ではないとゆうことで多少不安がありました。 えーと今回は…夢の中のお話だったの…