水盤舞台

水盤舞台、というお芝居を観に行きました。

舞台に2間×1間半の水盤があって、その舞台をつかっていくつかのユニットが短編芝居をくりひろげる催しです。

昔所属していた学生劇団で、後輩たちが「銭湯芝居」というのをやって、舞台上にフツウにデカイ風呂をつくって、お湯をたっぷりため、そこに衣装でじゃぶじゃぶ入ってフツウに芝居していて、劇場地下で活動する交響楽団サークルから「水もれするからやめてほしい」というクレームがきてしゅんとして、なおかつ役者ほとんどが風邪ひいたというアホなことをやっていたのを思い出しました。

それよりは、随分と洗練されていて、美しく、雰囲気もよい空間でした。

なにより、「水」とどう接するかというものを4つのユニット連続で見ることができるのが「ははあ」という感じで興味深かったです。水が単に水として存在したり、光に反射してゆらめく「もの」であったり、脚本の象徴的な部分を担っていたり、敵だったり味方だったり。

どれも真面目取り組んだ結果、こういうことになりました、ということがすごいよなあ。

こういうものをみたとき、ひとつ舞台をつくるのに何十時間も稽古を重ねることを知っているだけに、この真面目さは、ちょっと怖いかもなあと思うことがあります。おもしろいんだけどね。これでつながれるマイノリティな空間がわたしは好きなんだけどね。もっといろんな人がみにきて、感想とかもはちゃめちゃになってもいいなあ、と思う。