五香粉

昨日、料理教室で「鶏の中国風から揚げ」を習いました。
五香粉(ウーシャンフェン)というミックススパイスを使いました。
五香とは「数種の」という意味で5種類のスパイスとは限らないそうです。
これを入れると「あ、この味のことか」と、途端に中国風味になって納得です。

今日は、結婚パーティに招かれました。
劇団時代にかわいがってもらっていた先輩の。
060917_141051_1
誰かのために集まる、ということのやさしさや
祈り、みたいな気持ち。
思い出をひもといていく、ざわざわする感覚と
誰も知らない、ふたりのつみ重ねた時間。
Phukei12


ひさしぶりの人たちとの屈託のない会話や
新郎新婦の笑い声や
カメラを向けられた人の照れたような顔とか
光に透ける半袖やスカートのフリルとかレースとか、ブーケとか。

全部、はっとしました。

あらしの前の京都の空は不思議と青くて、
時おりふく、突風が気持ちよくて
ゆったりとした時間でした。

大学時代、新郎新婦がお芝居のことで言い争っていたことを思い出して、
でも今、ふたりの間には確実に、その頃は流れていなかった匂いが流れてるのでした。

それは家族、という言葉に欠かせない匂いな気がして、
なんとなく、わたしは昨日のスパイスの味を思いだしたのでした。

食欲の秋なのでした。