母校、高校演劇全国制覇!

まさか、こんな気持ちが味わえるなんて夢にも思いませんでした。

私の母校が今日、高校演劇の全国大会で優勝しました。

高校演劇マニアのわたしにとって、会社を休むほどの一大事だった、大会です。しかも今年は母校が参加すると聞き数ヶ月前からヨダレをたらして待っていました。
「最優秀は同志社
と聞いたとき、久々に鳥肌が立ちました。

我が高校の演劇部は、現在部員が約一名で。約というかずばりマジで一名らしく、部員がいなくて困っているという日常を等身大に描くという大胆不敵な一人芝居でした。北島マヤも真っ青です。舞台上の彼女はほんとうに一人で、ずっと独り言を言っており、一年の移り変わりを示す窓の外に見える木が桜、新緑、紅葉、積雪になってもずっとひとり。そして、その木をつけかえるのも彼女(笑)。孤独と、楽観と、情熱とをミキサーにかけてできた18歳という生ジュースを飲まされた気分。8年前同じ演劇部だった自分を思い出し、その頃は一人ではなかったけれど、いつも何かにイライラして部員にあたったり、突然ふっきれたり、突然また悲しくなったりしていたなあと。周りの人たち、大変だっただろうな、ほんと。

母校が優勝したのは本当に嬉しい。でも、演劇って優劣つけがたいし、ましてや順位なんて、と思う。だけど端からみて明らかに、すごいという作品はやはり存在する。実は今回、優勝の他に3校が優秀校として選ばれたのだが、わたしはその結果に満足していない。数日前亀田の試合事件があったが、あれと同じ気持ち。青森県と、兵庫県代表の高校は本当にすばらしかったのに、選外。それが、本当に純粋な理由だけでジャッジされたのかどうか疑問が残る。もし、そうでないなら高校演劇の未来は暗いねと、この大会と関わっていた友人と話ました。残念だけど。なんか腑に落ちないのだ。もんもん。

ここへくるまでには、明らかにメンバーが変わっている学校もたくさんあります。初演が前年の11月なので3年生は卒業しちゃってるし。つーかなんで全国大会まで半年以上かかるのかも疑問。高校野球みたいに一夏ですべてが完結して、中継してもらえるようなものになったらいいな。そしたらわたしは、いつもバックネットの定位置にいるような名物おばさんになる。あんた、早く偉くなってね。とその友人に言っておきました。

東京公演は8月26日〜27日。優秀校4校。東京国立劇場にて。
テレビ放映は8月28日12:15〜。NHKのBS2「青春舞台2006」。です。

とはいえ、みんなここまできた「ど根性」の舞台です。それは尊敬に値します。お時間ある方は、心してみてください。