演劇

唐組「紙芝居の絵の町で」

コンタクトレンズは、その人の一日の風景を写してくれるものですね。好きな人の顔も、おいしいご飯も、切符売り場も、街角も。使い捨てる、ということに何の疑問も感じてはいなかったけれど例えばレンズの中に今日一日の一番心に残った風景が写し取られて残…

終わりこそ始めなれ

演劇が、終わりました。芸術に「完璧」は存在しない、と誰かが言っていた。けれどなんだかんだ言って本番で最高のものを持ってくる役者の魂に、同じ舞台上にいながらしにてわたしはいつも胸をうたれる。「このままでは、幕が降りない」10日前まで、芝居は…

女優復活。

ひょんなことからまた舞台にたつことになった。中学時代の恩師(60)が、退職を期に一旗あげたいということになり、なんと京都演劇フェスティバルの枠を一枠とったというのだ。しかし、プランはまったくの白紙。ただ、世代を超えた元演劇部の教え子たちが20…

高校演劇に思う 2

やりました、滝川第二。全国大会出場です。それにしても、高校野球ですら何ヶ月かで結果が出るのに、高校演劇は初演から全国大会まで約1年のブランクがあります。あれ、もうちょっとなんとかならないのかね。どんだけのんびりしてるんだ。だって初演で主役や…

高校演劇に思う

今日はちょっと高校演劇についてまじめに語らせてもらう。カテゴライズするほどのものでもない、というのは大きな間違いである。自分がその立場にいた頃には気づかなかったのだが。友人が関わっていたこともあり、今日ひさびさに近畿大会(地区大会、県下の…

砂と兵隊

今日は青年団新作「砂と兵隊」です。一面白い砂の上、ホフク前進でひたすら行軍する兵たち、蒸発した母親を探しにきた家族、新婚旅行のカップルなどが交錯する。不条理劇という紹介だったが、本当に社会の縮図をみた気がして、震えた。「ゴールの見えない行…

値段じゃないね

大人計画【ウーマンリブvol.9】七人の恋人 を観に行った。この人たちはウーマンリブの活動をしている人たちをバカにするスタンスで活動している。それ自体に嫌悪感はないのだが、芝居やるならちゃんとやってほしいな〜と思った。声も聞き取りづらいし、脚本…

初ロリータ○○&初メイド○○

「ロリータ男爵」とゆう劇団の芝居を観に行った。東京で大人気、結成10年にしてやっと関西初の公演。@日本橋インディペンデントシアター2nd. 東京公演で、役者さんが舞台裏で、頭蓋骨骨折という大怪我をしたという事前情報をもとに「どんな激しい舞台なん…

潜入、犯罪友の会

犯罪友の会=劇団名です。前からずっとみたかったのです。会議終わったのが19:10、開演19:30運動神経の悪くて、方向音痴なわたしが湊町の会社から谷町四丁目の難波宮跡まで20分でたどり着くには執念が必要です。が今日はやってのけました。へっぴり腰で走…

サマー・タイムマシン・ブルース

ヨーロッパ企画の「サマー・タイムマシン・ブルース」をみる。私が在学中に所属していたときに同じ学内で立ち上がった劇団で、役者さんはだいたい顔見知り。今夏、「踊る大走査線」の本広克行監督による映画化で一気にメジャーになって情報誌によく取り上げ…

毛皮族

ちまたでホットなんでみにいってみました。毛皮族「銭は君」。なんか20代後半〜30代前半の女の子がチチ丸出しでうれしそうに半裸で走り、歌い、踊りくるっているのはさすがに衝撃的でしたが、5分もすると慣れました。雰囲気としては圧倒的に元気だし楽しそう…

デラシネ

内田淳子さんという女優さんが好きです。きっかけは高校の時にみにいった松田正隆さんの「月の岬」というお芝居。役者って繊細な人が多い中、必要以上にナーバスでセンチメンタルな空気が漂うともうそこでごちそうさまって感じがしてしまう。基本的に自己顕…

S高原から

青年団「S高原から」。ずっとみてみたかった作品がやっと再演されることになった。舞台は高原のサナトリウムのロビー。「もうすぐ自分は死ぬ」一度それを受け入れた彼らの、悲壮感を排除したあとの奇妙な明るさだけが白いカーテンと赤いソファの間に漂ってい…

近代能楽集「弱法師」

人は感動するとほんとに立ちたくなるものなのですね。立ち上がって夢中で拍手しました。 三島由紀夫作・蜷川幸雄演出の「近代能楽集」から「卒塔婆小町」と「弱法師」をみにいきました。藤原竜也、という俳優は私にとってとても思い入れの深い人です。彼のデ…

モーツァルト!

小劇場専門な私にとってミュージカルに行く、というのは例えばUSJに行く、とかスパワールドに行くというのと同じ感覚です。 というか「ダブルキャスト」の意味を最近までよくわかってませんでした。(何となく、アニーは双子なんだと思っていたし、ピーター…

素直に。

平田オリザの「その河をこえて、五月」みにいきました。はるばる滋賀県まで。まさに韓流ど真ん中芝居だけど実は3年前の再演でした。なんか日本(朝日芸術賞グランプリ)と韓国でエラい賞をとった芝居だそう。なんと11人の役者さんのうち5人が韓国の俳優。(…

韓流日本流亜米利加流

ご他聞にもれず韓流にハマッている母親です。 「甘い人生」連れていかれました。二人とも原題が「a Bittersweet Life」だということを知らず、人生は甘いものだとばかり思って行ったのに、待ち受けていたのは、ヤクザの闘争世界のお話で、メルヘンな母親には…

五反田団

五反田団が京都にきました。五反田団とは平田オリザ率いる演劇集団「青年団」の一部有志(若手?)による集団です。主に五反田で活動してるらしいです。 チラシは金をかけてないのが一発でわかる手書きによるもの。しかしその字の下手さには誰もが一瞬目を奪…

NY公演見逃した方、岡山へ!

先日、燐光群「屋根裏」観に行きました。これ読売演劇大賞とってたんですね。 坂手洋二さんの芝居は、自身の社会的な思想を舞台が役者が媒介し、とても強く感染することがあるので、私はけっこう観に行くのにいつもエネルギーを使う。 例えば私にはそこまで…

戦場のガールズ・ライフ

イブこそが本番! と信じ込み、チキンやケーキなど食い漁り、クリスマスは気が抜けて何となく 焼き鯖〜 みたいな家庭で育ったため、25日の過ごし方については、さしてプライドも持たなかった私ですが第18回「やみいち行動」を観にいくことはさすがに少し憚ら…

木綿と絹ごしの月

「マダラ姫」をみにいきました。 佐野史郎が出るからみにいこうって友人に誘われて、蓋をあけたら私の好きな竹内銃一郎さんのJIS企画のお芝居でした。失踪した脚本家の別荘で、劇団員や脚本家の双子の妹などが出てきて驚愕の事実が発覚するといういわゆるミ…

マイ・スピリチュアル

ひさびさにお芝居をハシゴ。MONOの「相対的浮世絵」、大人計画の「イケニエの人」。 3000円のMONOで10回、6200円の大人計画で5回笑った。1笑いあたりの差額940円。MONOは大人計画のおよそ4倍の価値があった、ということになる。MONOについては最近劇団員が4…

コタツ芝居

酒をのみながらあたたかい場所で生演奏、生演劇に触れるのはビタミン。 知り合いがライブをやる、とゆうことでお芝居もプログラムに組み込んでもらい、今回は私も役者として参加させてもらいました。?何をやってもめでたい家族、『コトホギ家の食卓』 ?コタ…

シベリア少女鉄道

で、ちとジャケ買いに近いかんじで劇団名が気に入り、今回のシモキタツアーには「シベ鉄」を選びました。東京の小劇場界は結局のところどうなんだろう、という命題がずっとありまして単にメディアとの距離が近いという理由だけで派手な感じがする、という疑…

ビバ松本さん

維新派、といふ私が腹の底から応援している劇団が4年ぶりに南港で公演をやると聞きつけ、会社どころではなく、すたこらと夜は無人都市コスモスクエアへ。ラッキーなことに千秋楽のチケットがとれまして。松本雄吉さんとゆうじいさんが指揮者であるが、何せが…

観劇ノススメ

みにいった後輩の芝居が恐ろしく暗く抽象的で、(自殺をためらうシーンが何度も)途中から完全に集中力プッツンきた私は突然てりやきマックバーガーが食べたくなり、劇場から一番近いマクドは何処かと考える頭になってしまった。申し訳ない。 そんなそぶりは…