シベリア少女鉄道

で、ちとジャケ買いに近いかんじで劇団名が気に入り、今回のシモキタツアーには「シベ鉄」を選びました。東京の小劇場界は結局のところどうなんだろう、という命題がずっとありまして単にメディアとの距離が近いという理由だけで派手な感じがする、という疑いを拭いきれないところが。なんか負け惜しみですかね。
途中までは客の顔ぶれからして(失礼)、完全に「衛星」レベルか、ある意味衛星を超えた、と絶望しましたが後半は俄然拍手もんでした。舞台前の4つのモニターにそれぞれが主役の映像が流れはじめ、役者が表情と状況(しかも「ER」をやってる)はまったく変えずに台詞だけ映像のものを喋り始める、という器用なことがはじまる。映像のテーマはそれぞれのプライベートなダメぶりを発揮。残念ながら腹を抱えて笑うネタはなかったけれど、この試みに賛同した劇団員全員に敬服。
やっぱ、こっちの人達は絶対数が多いだけに考えてはりますわ、と負けを感じた。関東本面にお住まいの方、ぜひに。