素直に。

平田オリザ「その河をこえて、五月」みにいきました。はるばる滋賀県まで。まさに韓流ど真ん中芝居だけど実は3年前の再演でした。なんか日本(朝日芸術賞グランプリ)と韓国でエラい賞をとった芝居だそう。

なんと11人の役者さんのうち5人が韓国の俳優。(演劇なのに字幕つき!)舞台はソウルの川岸。語学学校の日本人生徒と韓国人教師とその家族が花見にあつまる。してひたすら会話劇。
誰しもがもう一方の国に対してよからぬ感情をもっており、それが衝突。和解にはほど遠いけれど人物それぞれが心情を言葉の力を借りることなく吐露し、ルービックキューブが最後にかちゃりと動く、みたいな感じです。
そりゃ日韓問題の答えが演劇の中でみつかってしまったりしたら政治家が泣くよ。けどホンモノの国籍の役者使って、生の舞台で真正面から直球勝負されたらやっぱりこっちは手に汗にぎるわけです。2時間半時系列も変わらず、暗転もなく、ずーっと花見。ひたすら花見。それでも睡魔のつけいる隙のないやり口はさすがとしか言いようがないです。

濃い演劇をみました。役者さんに拍手です。久々にみた小須田康人もかっこよかった。今日は素直に。