Mー20からみる「マンマ・ミーア!」

昨日のイベントは無事終了。結局、部長は「弁当はみんな一緒でええで。でもケチったらあかんぞ。一番高い・・・『大関幕の内』、これにせえ」ということで、あっさり賭けにも外れた上、自分の選択権も奪われました。サラリーマンとは、こんなもんです。

さて、今日は劇団四季の「マンマ・ミーア!」を観に行きました。ミュージカルはあんまり観ないのですが、今日は特別。演劇部の先輩が出演しているのです。チケットなんて絶対とれないとあきらめていましたが先日の同窓会で盛り上がり、他の先輩経由で頼みこんでみたところ、なんと早速席をおさえてくれたというのです。

受付で「出演者の◯◯さんの・・・」と言える優越感。受け取ったチケットの座席番号はMー20。もしや、と思って座席表で確認すると1階席のど真ん中。くらくらしました。
先輩が舞台に現れるたびに「先輩だ!」と唾をのみこみ、先輩が動くたびに「先輩だ」と実感し、先輩が踊るたびに「やっぱり先輩だ」と顔がほころんで、先輩が退場すると「ああ先輩が・・・」と、しばらく主役の動きを観察するという特殊な見方をしていました。
「ミュージカル感」が変わりました。
客席で置いていかれる、という気もちを何度か経験しているだけに、今日のはすごい、キました。
最後は、観客総立ちで「ミュージック」を体感しました。となりにいた先生も、和服姿でダンシング。

しかし、ひいき目にみなくても「マンマ・ミーア!」はいいミュージカルだったと思います。メイド・イン・ジャパンではないのに、きちんとメイド・バイ・ジャパンになっていたというか。脚本とABBAの音楽力+役者のキャラと、表現力。ずいぶん長い間この公演は続いていますがきっとこれからもどんどんよくなっていくんでしょう。初めて、もう一度みたい、と思うミュージカルでした。

Mー20。もう二度とこんな席は自分では取れないでしょうが、いい席でいいものをみることにはこだわらないといけないなあ、と痛感。

同じ食べるなら、ケチってはいけないという昨日の部長の言葉がこだましていました。
演劇も生ものですものね。