蜘蛛女のキス
チケットが巡り巡って私のもとへ。
アルゼンチンのゲイ作家、マヌエル・プイグによる原作。
牢獄の中で、男同士が仲良くなって結ばれる、というお話。
タイトルは、あまり意味を成さない。
怒りを通り越して笑いがわいてきた。
この世界観を日本人に理解させようというのが土台、無理ではないか。
社会情勢、ジェンダー観、エンタメ観・・・何もかもが違いすぎるのに、訳知り顔で、舞台上の人間だけが感極まっている!
観客はぽかーん。
800円だろうが1万円だろうが、芝居をみての感情の起伏ボタンは同じなのだから、裸の王様みたいなこと、やめてほしい。
女3人でさんざん舞台の悪口をたたき、解釈の違いに大笑いし、ビールを飲んでイタリアンをたらふく食い、千鳥足で蜘蛛女のダンスを真似て騒ぐ冬の夜道がたのしかったから、まあ、よし。