バックパッカー@岡山
昨日30歳になりました。
休みは取れたが、この平日をどう過ごすかと考え、船の手配が面倒で諦めていた維新派を犬島に見に行こうと決めました。
とはいえ、チケットはほぼ完売状態。
当日券出るかわからんがとにかく犬島まで来ればなんとかなるよと、関係者がいうので、密航ルートも聞き出し、普段の朝より早く家を出た。
一人旅は久しぶり。
岡山に着く。船とチケットのセットが販売されるという「林原モータープール」へ。維新派とは何の関係ない一般の駐車場。ほんまにここ…?「受け付けの人はいつも2時間後くらいにくるよ〜」とこれまた無関係なおじさん。
暇だ。はらへった。
バラ寿司のおいしい店を本屋でリサーチ。電話番号と地図を頭に焼き付ける。
歩けど歩けどたどりつかん。電話すると、迎えにきてくれるという。自転車で。
大将が。
どうやら私は地図の縮尺を見てなかったみたい。だいぶ遠かったよ。
大将は徒歩だったよ。
すごい広い店なのに客は私だけ。もしかして店名が「夜寿司」だから?ランチは気まぐれ?不安がよぎるが、向こうも妙齢の女子の扱いに困っているそぶり。
バラ寿司はホントにおいしかった。死んだ香川のおばあちゃんがよく作ってくれた味に似てた。でも「祖母の味」といわれたところで、プロのプライドを傷つけてはと思い「おいしかった」としか言えなかった。おいしかったおいしかった。
まだ時間あるけど、他の人に先を越されては悔しいのでモータープールに戻ることに。
どこからともなく現れたおじさんがのんびり長机を運びはじめ、維新派と書かれたボロボロの紙にセロテープを貼って受付完成。
私のほかは女子高生がいるだけで、あっけなくチケットが手に入った。
「帰りは遅い船しか残ってないので岡山に戻るのが夜12時頃になりますね」
終電乗れないね。
かくして、私には宿探しという新たなミッションも加わることに。
バックパッカーだよ、岡山で。誕生日に。
夜中にお祝いをしてくれるという友達に謝りのメールを入れ、ホテルを尋ね歩く。
安くてもいいけどラブホは嫌だな、テンション下がるとこもやだな、予算的に帰りの新幹線をやめることにして小綺麗なホテルに落ち着く。
なんだか1日を久々に自分で作っている気がする。