にんが静止した日

目が合って、鼻血ブーで、くらくらして倒れるというマンガのようなことって、本当にあるんだと思いました。

先日(12月19日)、キアヌ・リーブスが来阪したのはみなさんご存知の通り。運良く取材班にもぐりこんだ私は、数週間前から断食・・・というのは嘘で、まあ前日まで飲んだくれていたものの、当日はありとあらゆる事象が自分への祝福の音に聞こえ、改札機すら信号機すらなでてあげたく、世界中に投げキスを送りたいほどの興奮ぶり。

橋本知事と握手を交わそうとも、戸田奈津子の巨体が視界を横切ろうとも、目に見えているのはキアヌだけ。「ハートブルー「スピード」以来のファンである私は44歳のハリウッドスターに、身も心も捧げるビームを送り、とうとう0.1秒ほど視線を絡ませることに成功しました。天にも昇る気持ちでした。腰がぬけました。


かっこいい人って世の中にはいるんですねえ。今まで自分がつきあってきた男が、本当に「日本人」であった残念さを思い知りました。(せっちゃん、ごめん・・・。)

府庁を後にし、西宮の映画館までも追いかけ、鼻血ブーでキャーキャー言えるファンと何一つ変わらない気持ちでキャーキャー言わず、冷静に取材をしているフリをするのが辛かった。私もサインとかもらいたかった。

にん:「もう、向こう3年ええことなくても文句言わへんわ・・・」
同僚:「ないな。あんたの場合1週間やって」
にん:「んなことないって。少なくとも来年の運は使い果たしたわ」
同僚:「年末ジャンボ買うてたやん」

ちなみに「地球が静止する日」はうーーー、ん、69点くらい・・・。まあ、この映画がなければ私もカレに会えることもなかったわけで、そういう意味では人生を大きく変えた作品には違いなく、であるから、もう31点くらいプラスしてもええっちゃええんですけどね。