新春にて年賀状を思う

「様」がなくて妙にエラそうだったり、自分の名前を書き忘れたりするあわてんぼうさんがいます。

小学校の頃、自分宛にきたえんぴつ書きの年賀状をさっそく消しゴムで消し、リサイクルされたものを受け取ったときには度肝を抜かれました。

さて、ここ4年ほどのことなのですが毎年2通ずつ年賀状をくれる人がいます。
もう10年くらい会ってない気がする人で中学の同級生。
昨年までは、印刷文以外にメッセージが特になく、そっけないものだったのですが

今年は走り書きで
「元気?この前電話したらつながらなかったので、連絡先を教えてください!」
もう一通も走り書きで
「今年もよろしく!秋に結婚式の二次会にきてください!」

とありました。

友人の多い彼のことですから、誰にどんなメッセージを書くかなんてことはいちいち吟味せず脇目もふらずに走り書いている様子が目にうかびます。

どちらかが着かなかった場合
わたしは来年の年賀状ではじめて彼が結婚したことを知り、もう一方の場合は「秋って結局いつだったんだろう」とかぼんやり考えているのでしょう。

不思議な年賀状は会社にも。

裏返すと面識のない人。はて。

「●●(会社名)では大変お世話になりました。約束が一つ残ってましたね・・・」

転職したの?
なんだ?約束って。
ってゆうか誰?


宝くじを分けてもらえる約束を忘れてたらどうしよう。


け、結婚の約束を忘れてたりしていたらどうしよう。

・・・ご丁寧に携帯アドレスも記されています。

家に持ち帰って、今、不思議な3通をベッドの上で眺めています。

この二人の「カレ」に連絡するべきかどうか。