器用人の戦い

「歌しか歌われへん人なんやろなあ」

Coccoとか、斉藤和義とか、そう思う。

昨日、会社の先輩に誘われて泉大津フェニックス「OTODAMA'07ー音泉魂ー」に参加してきました。
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主宰者によると今回の出演アーティストは「常に何かと戦っている」人たちなんだそうで、8年ぶりに再結成した筋肉少女帯や、あまり最近名前を聞かない(ような気がする)モンパチ、カエラ奥田民生、ザ バック ホーン、マキシマム、YO-KINGTOMOVSKYCocco・・・そして何故かレイザーラモンRG泉州力など。

近ごろ野外フェスにちょくちょく顔を出してるので、もう殺人的な猛暑とか、日光とかには慣れっこですが、今回は目当てのステージが一つなのでまったく光を遮るもののない炎天下の下ビニールシートに半日定住していたのでなんだか、皮膚とか内臓にとても申し訳ない気分でいっぱい。

ファンじゃないけど、全員「生で聴けるならうれしい」という人たちばかりで、特にCoccoは歌声が神がかっててすげえなあ、と思った。CDでは聴き落としている息づかいとか情念が、みるみるよみがえり、歌が歌という生き物として会場中を暴れ回るのをみました。その後に繰り広げられる沖縄弁まるだしの、天然ゆるゆるトークを聞いて、この人歌えてよかったなあ、と。

器用な「歌う人」はいっぱいいて、もちろん筋少みたいにトークでつかめる人もいるけど、わたしはやっぱ歌うことしかできない不器用で素直な歌手に憧れる。

わたしは「書く人」の一端にいるけど、話もするし、気も使うし、演じもするし、嘘もつくし、場合によっては踊ります(ほんまか)。器用は器用なりに、壁にぶつかることだってあるんです。おー私も戦っておるなあ。

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そんなことを、つぶやきたくなった帰り道でした。

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