年内決定?

ミーハー家族で旅行に出かけました。
行き先は出雲の国。
36歳にして独身の兄もろとも、縁結びにあやかってスピリチュアルな場所へ出かけました。

出雲の噂はかねがね・・・
「出雲に参った帰りの電車の中で知り合った人と結婚した」とか
「参った後、合コンの誘いが3日で3回」とか
嘘のようなほんまの話を相次いで聞いていました。

なんかね、入り口にたったとたん、こころがしゃんとするってんでしょうか、そこだけセミの声がくりぬかれて真空みたいな無音空間みたいな雰囲気を感じたんです。(ほら、あたしって影響されやすいから、おほほ)

信じるものは救われるっていうじゃないですか、
必死に拝みましたよ。リアルロマンスの神様に。

「異性と行くと、女性の神様が嫉妬してよくない」
なんていうジンクスもきちんと守って兄&父と、数十メートル離れて歩きました。

「神様、この人は関係ありません。この男は私の血のつながった兄であり、まあ、この人もつまり独身なわけで、良縁に恵まれることを妹として願っていますが、そんなことよりもまず、わたしもいつかは結婚して部屋とYシャツと私のような生活が送りたいのです。スペシャルな人の、スペシャルになりたいです」

と心の中で唱えながら、母と手をつないで同性ビームを出しまくり、願掛けました。

いろんな人の絵馬をこっそり眺めていると「遠くから来たので、よろしく」
と書いている人がいて、「そんなん、わたしもじゃ」と思ったら、兄のでした。

出雲に行くことを強く勧めてくれた、料理教室のMちゃんから聞いた
「八重垣神社」というのも近くにありましてですね、
そこの池に紙の上に硬貨を浮かべて沈むまでの時間で、結婚の早さを占うという。

早く沈めば(15分以内)もうすぐ結婚。
遅く沈めば(30分以上)も少し先。
遠くに沈めば、遠方の人と
近くで沈めば、身近な人と結ばれるのだそうです。

兄と競って、兄の紙は浮かべたとたん、あれよあれよと遠くに流れて行き、すっと沈みました。3分以内かな。
「よっしゃ、年内決定!」
と大声で浮かれる兄。相手は外国人だろうか・・・。

近くでうろうろしており、沈む気配がなく、焦りを感じた私のもその2分後くらいにあっけなく沈みました。
ああよかった。
まあ、年内とまではいかなくとも、3年以内にはゴールインできそうです。(ほんまかいな)
「よっしゃーよっしゃー」
大騒ぎの独身兄妹は、確実に周囲の失笑をかっており、なんだかなあ、でもまあ、そういうことなんで、
神様、ひとつよろしくお願いいたします。

石見銀山は、世界遺産に登録されたばかりで、これまたミーハー日本人が大量におしかけており、街中のいたるところに「祝★世界遺産登録」みたいな垂れ幕がかかっていて、お祭りノリ。かつての坑道を500メートルほど歩けるのですが、気が遠くなるほどの堀り跡と、冷気の中で労働させられていた人に思いを馳せずにはいられませんでした。想像を絶する暗さと、美しさが同居する、神秘的な日本の風景です。車の乗り入れは禁止なので、観光スポットへはシャトルバスで向かうのですが、待ち時間の長さと暑さで、ぬぐってもぬぐっても不思議なほど汗が流れて、もしかするとその中には先人の涙も含まれていたのかもしれません。キマった。(?)

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