ありふれてない日常とは

取材を兼ねて読み始めたケータイ小説に、溺れている。
鼻っからバカにしていた分野だが、読みはじめると止まらない。

それにしても素人が、実体験をもとに執筆しているというが、その実体験の波瀾万丈ぶりと言ったらない。 たいてい、フーゾクを経験してるし、ヤンキーだし、おまけに交際相手はホストとか。

お母さんが聞いたら泣き出しそうな展開で、いろんな男を渡り歩くが、結局はあの人が好き、だの忘れられない、みたいな結論となる。

「あっそ」

と言いたいところだが、書いてる本人がコーフンして感動してるもんだから、なんか言い出しにくい。

なら、私も書くぞ!と宣言したものの、なんと自分にドラマがないかに唖然。同志を持つ同僚と、「ちょっと悪そうなバイト」について話しあう。
「・・・飲み屋のバイトくらいじゃあかんよな」

「飲み屋の種類にもよるんちゃう」

「王将?」

「いや、王将飲み屋ちゃうし」

会話終わり。

こちらは、ヒマ死にしそうな昼時、先輩との会話。

「斎藤和義と結婚したいんです」

「じゃあにんちゃんさー、顔は斎藤和義で首から下が森繁久彌か、顔は森繁だけど、首から下が斎藤、どっちがいい?」

「・・・しいて言えば、顔が斎藤がいいです」

「そっかぁ・・・でも歩き方こんなんだよ?(実演)」

平和だもんなぁ。