馬路村リポート<完結>


「ごっくん馬路村(うまじむら)」というゆずドリンクがあります。
高知県の山奥で生産されているもので、村おこしの成功モデルとして有名です。
かれこれ15年ほど前からこのドリンクのファンで、いつか馬路村を尋ねてみたいという願いがやっと叶いました。

高知駅からえっちらおっちら2時間ほど車を走らせ、どこやねんというほど山をのぼると馬路村。
バブルやお受験、ニートアキバ系などすべてと無縁。のけぞるほどの緑と、とうめいの水と空気の中で、反抗期もなく育った日本の風景がそこにはありました。

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空気がおいしいです。こどもたちの目がかがやいています。
秋に結婚が決まった女友達と一緒に行ったので、さらなる幸せオーラを受信し、大変スピリチュアルな旅となりました。

宿は「コミュニティセンターうまじ」
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入り口は公民館みたいなのですが、お部屋は木をふんだんに使ったログハウス風のたてもの。各部屋のテラスから、横を流れる安田川のせせらぎと、昼はうぐいす、夜はカエルののんきな音が聞こえてきて、何泊いてもたいくつしなさそうなゆるゆるの雰囲気がなんともいえず、気に入りました。

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平成2年に登場した「ごっくん馬路村」は、都会の百貨店の物産展で細々と売り出したのがはじまり。ある年、神戸大丸の物産展で、大丸の担当者が偶然馬路村出身だったことがあり、いい場所を提供してもらったおかげでなんとその日にふだんの20〜30倍の売上げとなり、それをきっかけに、倍々ゲーム・雪だるま式で売上げが増え、今では年商数十億という巨大な農協にまで成長したそうな。母親の実家が四国ということもあり、このドリンクとは長いつきあいだが、一度飲むと忘れられない味。甘すぎず、すっぱすぎず、多すぎず、少なすぎず、パッケージがかわいく、手頃な値段(現地では100円)。おばさん間のクチコミネットワークにより、客が営業してくれるというマルチ商法(笑)のような魔力を持ったビジネスモデルが自然とできあがったのでした。

・・・ということを、わたしは、友人が未来のだんなとラブラブコールをしている間に本で読みました。(なんと成功の軌跡を本にして出版している)

特に何もありませんが、5分間山を走ってくれる「森林鉄道」や、水の力で上下に動くゴンドラ「インクライン」などに乗って遊んだり、サイクリングしたりできます。何もないけど、贅沢な場所です。
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次は、こどもを連れてくるぞ!

と誓いあいました。
そりゃ、友人は近い未来の話ですが
あたしゃまず、レンアイ→結婚→こどもを仕込まなければいけませんなあ。

やれやれ。
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