かいさせつめーかい

わが社の会社説明会なるものがあり、わたしは「若手社員」ということで質問会に登場した。

質問会なるものは、説明会では聞けなかった数々の疑問をざっくばらんに話しましょうという、ざっくばらんなわけない会のことである。みんな緊張している。こちらも少し緊張している。

質問は言葉足らずだったりするので、

「プライベートはどうですか?」

という質問に、早とちりした後輩が「順調です」と答えたりしていた。
芸能人かお前は。
おそらく、仕事とプライベートの両立はできますか?と聞きたかったんだろう。

「お二人の、志望動機は?」

と聞かれて、なんで私が答えてんだ?と思った瞬間もあった。逆だよな、逆だよな。

あと、「そのヒゲはアリですか?」「場合によっては・・・」というやりとりとか、

「今の会社に点数をつけるとしたら?」

ってのもあったな。これまた後輩がすかさず「86点」なんて言って、
「その、14点の減点理由は・・・」
って聞かれたら、ぐっと詰まってた。

何だそれ?そんなん聞いてどうすんだって質問から、手厳しいものまでありましたね。ま、いずれにせよ、興味を持ってもらうだけでありがたい話ですが。

社員の待合室が可笑しかった。青年団の芝居そのもの。
「◯◯さん、答えたくない質問飛ばしたでしょ」
「いや、あれは他にたくさんあったから」
「っていうか今年何人とるんですかね」
「うーん、●人くらいって言ってたけど」
「●人も入れるスペースないだろ」
「じゃあ、引っ越しましょうよ」
「簡単に言うなよ」
「引っ越したいですよ。不便だし。風水学的に、良くないですよ。今のとこ」
「何、お前風水って」
「招き猫、止まるんですよ。あの自動で手が動くやつ。何度電池入れ替えても」
「二部にあるやつな」
「いや、五部にもあって、実はたまに入れ替えてるんですよ」
「え、そうなの」
「何のために?」
「・・・なんか、どっちかが本物なんですよ」
「何、本物って」
「どっちかが、すごい高いんすよあれ。見た目一緒ですけど。ってゆうかもうどっちが本物かわかんないですけど。でも五部にもってきたら、確実に手が止まるんですよ」
「数字悪いからな。もうどうしようもねえっ!てなるんやろな、猫も」
「に``ゃーーー!って?(笑)」
「◯◯さんのせいじゃん?」
「・・・いやー絶対風水ですってあれは」
「すげーピンポイントな風水・・・」
みたいな3人の会話が、ミョーに会社くさくて、笑えた。

よく考えたらもうすぐ私も5年目か。時がたつのは早いにゃおー。