職業:「編集」に

人生は編集作業の連続だ、
とある編集者が言っているのを聞いた。
わたしも12月から、編集者の仲間入りをすることになった。

社内でもいくつかある媒体の中から一番行きたかった媒体の編集部に異動になった。
私は今まで営業で、社外ではライターの真似事のようなこともしていたが、これからは好きな部署で好きなことをして金がもらえるというおいしいサラリーマン生活となる。
しかしながら次は女性ばかりの部署なので、不安がないかと言えば嘘になる(わたしの可愛さと賢さが目に余り、流行の大人いじめを受けやしないかとか)が取り越し苦労しても無駄なんで楽観的に行くか。

営業のおじさんたちとバカできなくなるのは寂しい。午後になると散髪に行く人や5時になると必ずアンパンを食べ出す人、ずーっと高校野球掲示板にカキコんでる人や、BOSSロトに必死な人、白紙を巻いた缶ビールをこっそり飲んでる彼ら、9時くらいまで残業していると外線に酔っぱらった電話をかけてきて「◯◯に居るからあ」という誘いを受けることも少なくなるんかなあ、と思うと。最近はもっぱら禁煙セラピーのアレン・カーの死去に伴う「やっぱりか」という絶望感がメイン。なんせ単純で明快で、温かくて、人情深い人たちの集団だった。だけど数字を追う営業会議では別人のように自分にも他人にも厳しい人が多くてかっこよかったなあ。

さて、今日はヒマだったので昼まで寝て、喪中ハガキの印刷に出かけ、ツタヤに寄って「嫌われ松子の一生」を借り、ミスタードーナツエンゼルフレンチポンデリングとホットコーヒーをお持ち帰りして、家で毛布にくるまって手をべとべとにしながらDVDをみた。それから奥田英朗の「真夜中のマーチ」を読んでたらいつのまにか寝てしまってて、ようやくさっきお風呂に入った。(嫌われ松子は、原作の悲痛さを一切排除した素晴らしい出来映えで、松子にだまされる理髪師役の荒川良々が妙にハマってて笑えた。)

以上、わたしの今日の編集作業。

地味だな・・・。