仏像/東京集結

今ですね、東京の国立博物館の平成館ってとこで「仏像」の特別展やってましてね、わたしその、先日正倉院でチラシもらった瞬間ですね、心ひかれるものがあってですね、土曜に行ってまいりました。

「仏像ってセクシーだよね、セクシーだよね」
と共に行った友人がしきりに言いますので、わたしはちょっと透けてる部分やなんかをいやらしく眺めてみたものの、そのセクシーという感覚まではわからんかったんですが、すごみを感じるわけです。今回は一木造りのものばかりが集まっておりまして。頭の先から足の先までが一本の木から掘り出されたものだという。えっ仏像って、普通どうなの?とも思ったんですが、その辺は・・・。

なんか木って種類によって朽ち方が違って、その色がまたそれぞれ素敵でした。

円空と木喰って人の作品が最後にたくさんあって、彼らのつくった仏像がとてもよかった。まじめな顔なんて全然してなくて、あっけらかんとわらったり、ほほえんだり、ニヤリとしていたり。
世界の先の、仏さんがこんなんだったらいいな、という祈りが切実にこめられている気がして当時の人々の敬虔さや純粋さがぐわーって伝わってきて逆に切なくなった。

わたしは別に歴史マニアでも和風フェチでもない。
ただ仏像一つでこんな気持ちになったのははじめてだから、この展覧会は陳列しているだけでもきっと意味があるんだろう。

入る前に実は、上野の動物園(行ったことない)と少し迷ったんだが仏像とってよかったよかった。