新入社員へのエール2

新入社員、独り立ちの季節です。


今日は、隣の隣の部署の新人Oちゃんが、昼間から顔面を真っ青にしています。
「どうしたの」と聞くと、「今日はじめて一人で営業に行くんです」と。


そう・・・初めて一人で営業に行った日のことは忘れもしません。確か6月の暑い日でした。午後一のアポでした。昼ごはんは元気づけようとしてくれた上司らと天丼を食べに行きましたが、私は緊張のあまり、天ぷらがエビかカニかもわからずに、ご飯もほとんど食べられず随分心配されました。見かねた先輩が「やっぱり、ついて行ってやろうか」と言ってくれましたがわたしは断りました(エラい)。


さんざん迷って営業先のモデルルーム(当時は、不動産広告の営業担当でした)に到着。この時点で10分ほどの遅刻。焦ってアポをとった人の名前をど忘れしてしまい白眼になっているところに、その人が現れ、
「ああ、ちょうどよかった。さっき部長も到着したし、え、なに?田中くんも来るって?そう、じゃあとからここに入ってもらって。おい、お前たちもちょっと来なさい」
など、ぞろぞろと大量のおじさんやおにいさんが、奥から現れるではありませんか。一対一ですら、どうしようと思っていたところへ、あれよあれよといううちに一対七くらいになってしまい私の頭は完全にショートしてしまいました。


何を話したのかはあまり覚えていません。後日、上司ともう一度説明に行った記憶があります。


Oちゃんは、その話を聞いてちょっと半泣きでした。
「殺されることはないから大丈夫だよ・・・」とOちゃんを送り出しました。
Oちゃんは、ちびまるこちゃんみたいな歩き方で会社を出て行きました。

がんばれ・・・若人・・・。ふれー。ふれー。