半袖ジャケット(秋物)

このブログでわたしの服ズキについてあまり触れたことがありませんが、実は無類の服ズキです。OLになってよかったと思うことの一位は、欲しいと思った服をためらいなく買えるようになったことです。気づけば、給料の半分以上を服に費やしたなんて月もめずらしくありません。でも衝動買いというのはめったになくて、最低でも1週間くらい考えて買います。それをコツコツと、買い続けます。セールに行くときは、あらかじめ下見しておいたもののみを買います。この辺が、自分ってA型だと思う瞬間です。

さて、今日はセール初日です。今日からはじまった祇園囃子を背に、脇目もふらずお目当ての「アクアガール」に突進。白い、半袖のジャケットです。ない。そんなに偏差値の高そうな服ではなかったので店員に訪ねると
「ああ、あれは秋冬ものなんで、今はお出ししてないんですよ」
とそっけない答え。

秋冬もの?だって、半袖ですやん。

とは言えずに退きました。

なんで、秋ふゆに、あんな半袖の商品を着るやつがおるねん。なんでなんで???全然わからん。

たしかに今流行ってるから、値下げしたくない気持ちはわかるけれども。よくよく見ると「ジルスチュアート」の半袖ジャケットも「新製品」のコーナーに。セコいなー。そんな売りだし方。真夏の海辺でちゃんこ鍋がディスカウントになってて、かき氷は定価みたいな。営業中のたこ焼きの試食みたいな。アイスコーヒーは有料、みたいな。ちょっと違うか。

ファッションとは客が流行に対価を払う商売であるからして、むちゃな理屈も通る。ハヤリだ、というのはそう言われるとどうしようもないし、逆に恥ずかしくもない、魔法の言葉だ。高校生の頃、糸が出ている切りっぱなしのカットソーを着ていると街なかで知らないおばちゃんに「あんた、裏がえし着てるえ」と指摘された。ムッとして「こういう服なんです」と答えたが、あとからよく見ると本当に裏がえしに着ていた。


あらよっと。