もの思う秋

仕事が一段落した。ご褒美にipodを買った。友人と3000円のランチを食べにいった。髪をきった。カラーリングもした。とれかけのペディキュアをとって、まっ赤に塗り直した。2ヶ月間ほったらかしで足の踏み場もなかった部屋を12時間かけて整理していろんな萌えないゴミや燃えるゴミ、萌えるけど思い切って捨てるものを捨てた。おまけに模様がえもしてみた。やればできるのだなあ。私は。人間、極限をみると「いらないもの、どうでもいいもの」がきちんとみえてくる。しかしこんな服も買っていたのだなあ。こんな本も読んでいたのだなあ。私は。

ブックオフにいくと私のがんばりは790円に換金された。

帰宅するなり、居間から母が「今度きちんとした喪服を買いにいこう」と言う。
祖父の健康がここ最近思わしくない。
目的を持って喪服を買ってしまうと、じいちゃんがほんとうに死んでしまいそうで厭だ、と思う。

いつの間にか、秋になっていた。