アイデンてぃてぃ

奈良ってどうよ。
奈良在住の友人が「近所を今一度見直したい」と言い出し、そのお供に出かけた。
まず、強烈に人間慣れした、鹿、いわゆるバンビたちが奈良駅徒歩3分圏内でインドにおける牛のごとくそこいらじゅうでくつろいでいる。観光客の紙袋めがけて突進。紙袋を引きちぎってむしゃむしゃ食べる姿はもう神。

だらりと続く商店街、まったく売る気のない洋品店。思わずこちらが生計を心配する雑貨屋、ただその中に突然レトロオサレを思わせる着物屋や和菓子屋やみやげ物屋が混在しておりそれを見極める作業は乙女的で素直に楽しい。200508121736000
→これは各家の軒先につるされている魔除けのお守り。庚申さんという神様のお使いのサルをかたどったもの。
7時からは燈花会(とうかえ)、と呼ばれるライトアップの催し。公園の一面ろうそくの絨毯。これは圧巻。なんてことはない、ただろうそくをまち中につけるというだけの地味なイベントがここまでもつのは、やはり大仏のいる東大寺世界遺産のある風景だからだろうと思う。

ある意味「ロック」ある意味「パンク」とか言いつつ、今回友人は地元再発見にかなり感動していた。

「2010年は平城京遷都1300年!」だからどうせいっちゅうねん的駅前看板。でもやっぱりここに彼ら彼女らのあいでんてぃてぃが集結している、と感じた。