りぼんマニア

「りぼん」ワクワク夏祭り、本日最終日!

梅田大丸前を通ってそれを目にしてほんとにワクワクして思わず13階に直行してしまった。夏休みの小学生に混じって一人平均年齢をあげていた24歳のわたし。「りぼん年表」の1990〜1993年あたりをうろつき一人で「うっわー」と懐かしさのあまり声をあげてしまった。

りぼん、とは言わずと知れた集英社の少女漫画誌。今年創刊50周年を記念して全国5都市の百貨店でイベントを開催しているらしい。原画の展示や漫画家のサイン会、声優のまんが朗読会(!)、漫画の書き方教室、グッズ販売etc.

当時、漫画家を目指していた私はりぼんを二冊買い(リッチ)、一冊は保存用、もう一冊は切り抜き用にしていた。
切り抜き:キャラクターの気に入った表情を切り抜いてノートにスクラップし直し、それらをクラスの「同志」たちと見せ合い批評しあって友情を深める、という今にするとよくわからないコミニケーション。(でも「今月は笑顔特集」とか、毎回真剣なテーマに沿って実施されていた。)

何をきっかけにりぼんを読まなくなったのか忘れてしまったけど、あの中毒から逃れられたのは奇跡に近い。

そんな話を会社の先輩としていると彼女もかなりの中毒患者だったことが判明。どうにかして発売日より早くりぼんを手に入れる方法はないものかと考えあぐね、友人たちと自転車に乗って街中を徘徊。ついに本屋の「卸しみたいなところ」を突き止めた。はじめはだめだと言っていた卸し屋もついに彼女たちに根負け、それからは発売日よりも早く手に入れたり付録を余分にもらったりしていたらしい。小学生の執念を舐めてはいけない。
「それってやっぱ安かったんですか?」
「いや、定価やったと思う」
15年前の・・・山口県の卸し屋は小学生に定価で売って数百円の粗利を稼いでいたはずである。

漫画って小説よりも地位が低いイメージがあるけど、今の私の恋愛観とか価値観を形成したのは確実に「りぼん」だよな、してこの「りぼん」という雑誌はオトナがつくっていたんであるよなあ、50年間なあ、相当いろんな女子をつくりあげた漫画誌であるよなあ、と改めて敬服した。