レディ・メイド

bijyutuマルセル・デュシャンについてこの1週間ずっと考えていました。
「たとえば既製品であっても誰かがそれをさして、芸術であると呼べばそれが芸術作品になるのだ」ということで彼が展示会に提出したという男性用小便器をしげしげと眺めているうち、全てがバカバカしくなったのです。

タイトルは「泉」。
彼の一挙手一トーソクに時代は度肝を抜かれ混乱をきたしていたらしい。かっこいいのは別に彼がその姿をみて楽しむとかそういういうわけではなく、あくまで素なとこ。で彼のユーモアというのはまた全然別の次元で存在していたんだろうと思われるとこ。

インチキくささを感じない、確かな芸術家だ。という感想です。

無知は恥かしいことなので勉強しますが私の好きな竹内銃一郎の「あの大鴉、さえも」という戯曲のタイトルもこいつの「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」という大ガラスに描かれた作品に由来するものなんだろうという発見もし、なんか嬉しくなりました。

近鉄電車の放尿男に爪の垢を煎じて飲ませたいですね。やつは小便器にすら放尿をしなかった。

あ、これも決して仕事中に行ったわけじゃないですよ!
大阪の中之島に新しくできた国立国際美術館(=写真)。