血だらだらやー「血と骨」

DVDとかでみたらヘコむことが初めからわかっていたので絶対劇場でみようと決めていた映画。
しかもラッキーなことに居酒屋で隣に座った自称鈴木京香とトモダチ」某テレビ局のおっさんからタダ券をかすめ取ったものの、その割に誰と行くべき映画か、決めかねているうちに明日で公開が終了であるという事実に驚愕し、結局ひとりで観にいきました。

いや、ヘコむ種類の映画ではなかったね。
むしろ清々しかった。
「情」の描き方に甘えがなくて、気持ちよかった。

そんでたけしが役者としてだけ機能してて、それが良かった。北野映画の美学よりこちらの方が共感できる気がした。
暴力ばっかでしたが何となく全シーンで温かい温度を感じたのはなんでだろ?

ベタなんかもしれんけど、娘の葬式でたけしの腰が立たなくなったシーンに泣いた。

笑うとこは多分一切なかったんだけど、たけしと京香があまりにもヨボヨボになるまでを追い過ぎて、「もうええって」というほど皺とか白髪とか増えててちょっと笑えた。最後は二人ともゲームキャラみたいになってましたしね。

平岩紙ちゃんの浮きキャラもすごいウケた。先日大人計画の舞台でみたばっかだっただけに。すっごい暴力シーンのさなかに「オー!」とかひとり気合い入れてて。

実は気づくと笑うとこ探してましたが、こんなもんでした。総合85点。今年みた映画の中ではまあまあのラインです。
仕事中に観にいったわけではないですよ!決して!