ユニクロを着た悪魔

家のカレンダーを表紙ごと勢いよくめくったら、1月が外れて2月になってしまった。

ま、編集者は時代を先取りしなければいけないので、気分は2月で過ごそう。仕方ない。

今日は、仕事はじめ。

朝から専務のかけ声とともに酒飲んで、酔っぱらってしまって全然仕事にならず編集長に「仕事がありません」と言ったら、1月からの目標を紙に書いて出せ、と言われてたので困ってしまって、うんうんうなってラーメンを食べて戻ってくるともう編集長はいませんでした。

のでわたしも帰ることにして、映画「プラダを着た悪魔」を観に行った。
とってもライトにこれからの自分を見つめ直せるいい映画だった。
わたしも、ファッションエディターに憧れる100万人のうちの一人だったし、死ぬまでに一度はパリコレに行きたいと今でも本気で思っているし、主人公の服装のセンスのなさには唖然としたし、演技とはいえファッションが命だと思っている人たちの心意気を感じて俄然ファイトがわいた。主人公は誰でもできる役だが、悪魔(編集長)役のメリル・ストリープが最高によかったと思う。
そして、ただのシンデレラストーリーではないところがいいなあと思った。

いわゆる「流行をつくる」ということを世界でも数人の人間がしているのだとすれば、やっぱりそっち側に行きたいよなあ。プラダを着ていてもいなくても、きっとそういう人の持ち物は、生き方で光を放ってるんだろう。

ということを、編集長を目指す私は今、きみどりのユニクロのフリースを着ながら書いている。だって・・・あったかいんだもん。

流行先取りで、6月くらいまでカレンダーめくってみようかしらん。