バターサンド王子

sh0400京都駅でばったり大学時代の友人に会う。とってもなごみ系な人で、数メートル先からでも感知できるほど、なごみオーラがびしばしと出ており私は思わず背後から人差し指を立てて肩をたたいてしまった。が、彼は逆側から振り返った。
終電間際で二人とも腹を減らしており、近鉄電車の中でコンビニで買ったシュークリームを食いながら、近況や宇治市長選、地下鉄東西線六地蔵駅開通などを地方自治学的観点から語り合った。以前にも確かこういうことが2度ほどあったが、そのとき彼はセーラー服を着た自分の全身写真をくれた。不思議だ。北海道の人で、帰省するたび、普通郵便で5個入りのバターサンドを郵送してくれる。真夏でも真冬でも。
所謂私はバターサンド狂いであり、一時は新橋の小川軒の「レイズンウィッチ」 に浮気もしましたが、やはり六花亭に還ってきた。
というわけで我が家で彼は「バターサンド王子」として奉られている。

帰宅するなり母親が玄関口で「『ぺ・ヨンジュン』ってハングル文字があるんだよね?カタカナで『ぺ・ヨンジュン』って書くのが本当じゃないよね?」と真剣に聞いてきた。
どう答えればいいのか。

途方に暮れて冷蔵庫を開けると、大丸の包み紙につつまれた5個入りのバターサンド。