アスファルトの帝王

桜橋の交差点でスタンドを立てて動かない自転車を
きいきいいわせて思い切りこいでいるじいさんがいる。
時間帯は定かでないが、それはほぼ日課である。

じいさんの仕事は主にくつやかばんの修理。
一度どうしようもなくて頼んだことがある人によるとえらいことになったみたいで、
その話を聞いて以来私は彼に対し尊敬の念すら抱くようになった。

心のどこかで世の中のプラスの存在でいたいと
私は無理さえして働いているわけだが、
じいさんに至っては無意識にマイナス!
なんかかっこいい〜かも。

今日パトリックコックスの靴のヒールが折れた。
一年履いた。 あのじいさんに頼もうか・・・。